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なんだかソワソワ迎えた訪問診療初日。

初対面時にはチャッチャと質問される流れとなり及び腰になった私。
今から最後の時を見据えて診療計画をたてていくという医者のスタンスに抵抗感を抱いたわけだけど
仕事をする医者としてはそんなもんなんだろうか、いやそういった医者ばかりとはかぎらないのでは。とか。
繰り返しそんな事を考え、父が終末医療(ホスピス)に入った当時を思い出す。
結果的に当人も家族もとても救われたホスピスだけど入所時はやはり耳に痛い事をいわれた。
ハッキリ言ってここに入所なさる方は約3か月ほどです。その間の生活には制約はなくご希望があれば治療も受けられます・・云々。
しかしなあ・・・受けようと思っているシステムは終末医療ではなく訪問診療だから「最後の時に向かって生活する」という意識は必須なんだろうか。

というわけでソワソワと迎えた初日。
こんにちは~。と入ってきた医者と看護師は笑顔笑顔。腹にイチモツのある私とはちょっと違う。
特に看護師さんの笑顔は私の気持ちをちょっと緩ませる。
どちらも母本人とは初対面。
「あら!お元気じゃないですか!笑顔もあって!」と医者。
そう。数々の面倒は病を抱えている85歳にしてはシッカリしている方だと私も思う。
医者はカルテを見て、病名やら年齢やらから自分の経験値で患者の想像をして
なんだ、おもってたよりは・・・というところだろう。

ショートステイの申し送り書を見せ、採血、体温チェック、血圧と進んでいく。
ほぼ毎月行っていた検診の通り問題は無く、次回以降の予定を立てて行く。
曜日は決まっているので月に二回、いずれかの日にちで私のスケジュールに合わせて入れてくれる。
そして看護師がウチのカレンダーに「往診・午前」とスタンプをペタン。
終始ニコニコ。帰りもニコニコ。

なるほど・・・案ずるより産むがやすし、なんだろうか。
人間同士、相手の環境を認識し直接関係性を作っていくうちにうまくまわってくれるのかもしれないからな、もう少し様子を見て判断するか、と思う。
ショートステイのように軌道に乗ってくるととてもありがたいよね。お医者さんに来てもらうというのは。

ソーシャルワーカーが患者の要求と医者の間に入って進めていくと言うのは
必要なシステムではあるんだろうけど、なかなか相手を想像しにくい。
特にソーシャルワーカーが「相手の」意思伝達が苦手な場合。
自分の意思を伝えるのが苦手な人間だっているわけで、他人の意思を人となりを交えて伝えるのは難しい。
しかしソーシャルワーカーというのは本来そういうしごとなのでは??とも思うけど
まだシステムの歴史が浅いのか若い人ばかりでちょっと空回り・・というのが正直な感想でもある。

う~ん。。。ケアマネさんにしてもソーシャルワーカー君にしても、とっても必要な仕事でありがたいんだけど
諸々の誤解やストレスを生まない為にも自分で出来る限り動かないとな。自分の為に。
考えて決めるのはこちら。プロにはお仕事として書類上の段取りをしてもらおう。と改めて感じたのでした。