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突然の入院を経て
奇跡的に(いや、本当に医者がそう言った。「脅威的だ」と)
退院後自宅で、どうにか依然と大差ない生活を送れている(?)母。
何のおかげなのか。母の生命力なのか、医療関係の適切な対応なのか。
いや、ここは是非とも私の判断力と献身的看護であると言ってほしい!

あれから二週間弱。
実は入院前から
「いや~、もうそろそろ訪問診療かもね」と話は進めていたんだけど
突然の入院騒ぎでいったん停止。
もっと着々と進めるはずだったんだけど思わぬインターバルによって
意思の疎通が難しいソーシャルワーカーさんとのギクシャクが改善されぬままの三週間。

訪問診療というのは、通院できない事情がある方が利用できる
とてもありがたいシステム。
月に一回か二回、主治医となる先生が診察に来てくれる。
血液検査や、レントゲンや、エコー検査だって出来る。
点滴など諸々の処置もできるし、先生の采配で看護師さんも出向いてくれる。
体調がすぐれない時には24時間電話相談だってできるし、担当医がかけつけてもくれる。
これはお願いするしかない。
そのうえ思いがけずに、難病指定病になり、胆管炎と言う疾患になったのでもう迷いはない状況だ。

入院前から話を進めていたにもかかわらず、なぜだかもたもたした動きではあるけれど
やっとこ「主治医となるであろう医者」と本日ミーティングが出来た。
このミーティングが必要なのかどうなのか、もっとショートカットで事をすすめられるのでは?!と
疑心暗鬼ではあったけれど、とりあえずお世話になるであろう医師との初対面。

医者は病院や訪問の沢山の患者を抱えているわけで
無駄なく、まちがいはなく、出来るだけ当人や家族の要望通りに事をすすめるのが仕事なので
ちゃくちゃくと事務的に進行しないとならない。

その通りです。よくわかっているんだけど
「まずはご自宅で看取りたいですか。この病気はどんどん体も動かなくなりますし、食も細くなります。そうなった時に在宅か、入院か。施設の手配はされてますか」と聞かれても、今現在どうにか自力で食事やらトイレやらをこなしているのでシュミレーションがしずらい。

確かに徐々にからだも効かなくなってくるでしょうし、その局面で対応していきたいと思います。
というのが多分普通の答えなんだけど
たくさんお患者を抱えているプロフェッショナルは「その局面いなってから考えるのでは遅いんですよ。いまから前倒しで考えていかないと」と。
確かに理論的だし合理的なんだけど、それに私が追い付いていけない。
きっとそういう人は多いと思う。
向こう(医者)にとっては当然でもこちらは、理屈では理解できてもそうそう合理的に物後とを勧められないでしょう。
初めてお会いした先生で、しっかりした頼りになる方だと思ったけど、関係性を築くのはこれからだなとシミジミ感じましたよ。日進月歩ですな。