shizuのタフな日々~私と仕事とシングル介護~

フットケア・心身メンテナンス「ハーモニー」主宰・マツサカのカミングアウト人生。 難病の進行性核上性麻痺を抱えるははを介護中。人生投げ出したいこともあったけど今はタフ。これからも淡々とワクワク生きていきたい備忘録。

2016年03月

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母と二人暮らしの私にとって
「ハーモニー」の仕事は、あの空間は、お客さんが来て下さると言うのは
本当に何もかものバランスに繋がっている。

長時間、そうですねー長い方だと4時間ほどの施術を行うこともあるけれど、大抵
「こんなに長い時間疲れませんか?」と聞かれます。
それがおっしゃるような疲れは感じないんですよ。
勿論体力も使っているし、そんな日は帰宅後グッタリはしますが
施術中に疲れを感じることはいっさいありません。本当に。

逆に気持ちがドンドンアップしていくんですね。そして「この人の為になることはもっと何かないか」とそんな事ばかり考えながらあっという間に時間が経ってしまうんです。
うそっぽく聞こえますか?本当です!
出来るだけ気持ちを寄せたいと思うし、心身の疲れを共感していくことによってもっと有効に働きかけたいと思う。
そんな感じなんですよ。

思うにどうやらこれは、私自身のオキシトシンを作り出しているんでしょう。
オキシトシンというのは、そうですね怪しい言い方をすれば「幸せホルモン」とでも言いましょうか。
このオキシトシンが増加すると、セロトニンやドーパミンやGABAなんかの放出も促したりします。
免疫作用も高まる、本当にありがたいホルモンなんですが
これは何らかの対象に愛情を感じないと増加しないものなんですね。
だから他者との接点がないと増加させるのはむつかしい。

どうやらね、サービス業やボランティアされてる方、お医者様なんかも活動中にオキシトシンGETしているらしい。
「情けは人の為ならず」といいますが
他者の事を親身になって思う時出るんです。オキシトシン。
すごく腑に落ちる
母の介護は身内すぎてちょっと違うんだけど
仕事でお客様と接しているときはスッキリするんですよ。
介護だけだと潰れてしまうと思う。
仕事の喜びというのは本来はそういうこと。
介護離職される方は収入のみならずそれを失うと言う事ですよ。
とても辛い事です。。。




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シングルでも寂しいとは感じないと書いたけれど
「不便だな」と思うことはしばしば
あ”~!!!ここでもう一人手があれば!!!と。

当然母の事。
先日のように本当に全く身体がきかなくなると、等身大の62キロの対象をどうにかしないといけないわけで
実はウチはまだ介護ベッドを使用していないんです。
昔の人は大抵布団が好きで、母もご多分にもれず。
布団使用だと当然私が敷いたり上げたりするのですが
その「寝床が無い部屋」の状態を維持したいのです。
畳にごろんと横になって昼間も寝てはいるようですが、私としてはその
昼寝なのか夜寝なのかをハッキリとさせたい思いがまだありまして。
これがベッドだと一日中寄寝になってしまいます。

まあそんな現在
ベッドを使用していない為引き起こして移動させるとか、パンツを下すことが本当に大変で。
この際、もう一人人間がいればスムーズに事は運びますし、
どちらかが労働をしていてももう一人目があるというのは負担が違いますからね。
食事の支度中にトイレと言われたりとかね。

母がいる日々はそんななので
やはりショートステイがないと他の事に集中出来ないのですよ。
ちょっと難しいです。
母に目を配ること、家事、仕事関係、等を分担できると全く違うよなあと不便さを感じます。

子供の面倒をみることとの最大の違いは
高齢者は成長していかないということ。成長を見守る喜びと言うのが無いわけで。
どんどん年を取って出来ない事が増えていきますが、人間として成長していくと言うことはないですから
そこにむなしさを覚えますよね。
自分の時間さえも止まってしまっているような錯覚に陥らないよう
日々、口角を上げながら生活していくよう努めていますが?!いかがなものか?!

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ありがたいありがたい
ショートステイ。
万が一母が動けなくても、男性スタッフさん二人がかりで車椅子にヨッコラショとのせてつれて行って下さる。
本当にショート利用時は心身ともに休まります。

そんな手を合わせ続けるショートステイなんだけれど
二回に一回は帰宅後の様子がとても不安定。
言動が全て。(といっても「動」はほとんどなし)
普通にしていると思うと突然何事かを言い出す。

登場人物は決まって昔馴染みの人だけど、その人が「さっきねえ」とか「昨日はねえ」とか
つい今しがたまで一緒に居たことになっていて。
それを嬉々として話されるから最初はとまどいましたよ。
心臓の手術前はこんなことはなかった。
術後は頭の働きも足腰もあっという間に不安定になってしまった。
勿論医者に言われたように「術後はすぐ寝たきりになる可能性も」ではなくてよかったけれど。

だから
ショートステイからの帰宅日は「今日の様子はどうだろう」とずっと気をもんでいますよ。
毎回毎回のくりかえし。。。
高齢者介護って、介護によって好転するということはないですから。
対象者の状態が徐々によくなってくるというのはあり得ないわけです。
どんなに安定している人でもゆるゆると坂を下って行きます。

ここで恐ろしいのは
自分も一緒にゆるゆると坂を下ってしまう事。
いかん!と強引にシフトチェンジしていかないと共に下ってしまいます。
取り残されたように自分もストップしてしまう。
かといって
介護以前のようにフットワーク軽く動けるわけでもないんです。
出掛けることもできないですからね。
変わりばえのしない日々の中で自分を引っ張り上げていくことの難しさ。
気持を落とすことはかんた~んですからねえ。

そんな時
一人で頑張っている人が今たくさんいる。
という当たり前のことに思いをはせています。
誰もどうにかしてくれるわけではないんです。しかし手助けはしてくれます。
たった一人ではない。
そんな環境で戦っている人がたくさんたくさんいるんだと。
それでも度々モンモンとするんだけど・・
そうやって毎日を送っています。



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どうなんだろう。
全てのシングル女性がそうとはいわないけど
私はシングルでいることがちっとも「寂しい」には繋がらない。
不便だな、と感じることはしばしばですが。

どうも昔からそのへんに関してはクールというか無関心というか
いや、語弊があるといけないから一応明記するけど
もちろん数人の人とお付き合いしましたよ。過去は。
しか~し、部屋でうだうだされるとうっとおしいとか、もう早く帰ってほしいと常に感じていたという。
その後も人々との「お付き合いで」、誰かいい人いないかしら~なんてうそぶいたこともありましたが
全く本音ではなかったのですね。
寂しい人ですね、と言われても仕方ない。
かといってでは自分大好きな人間なのかと言うとそうではないです。断じて。
嫌いにならないよう気を付けているほどです。
冷たいのかなあ。。いや違うなあ。
自分分析は難しいですが

ここでそんな私と母とのこと。
正直母と仲が良かったのかと聞かれればNOです。
悪かったわけでもないですが、頼りない人だなあと何回か思ったことはあります。

朝ごはんだって用意してもらったこともないし
小学校から自分で食パンぼそぼそ食べて登校していましたが
それを不満に思ったことはありませんでした。

そんなですからヘルパーさんや介護関係の皆さんに
「物事は順番」のようなことを言われると
それは違うなあと感じます。
はっきり言えます。今現在私が母にやっているようなことは私はしてもらったことはありません。
でもそれにたいして腹が立つのかといえばそんなことはないですし。。
人間って不思議なものでそんなに単純な本定式で成り立っているのではないのですよ。

文章自体もつかみどころのないものになってしまいましたけど
私は優しくもないし冷たくもないけど、
自分にとって人間関係で一番大切な物は「距離感」だという事だけははっきり言えますね。

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春が来た。
春は誕生月でもあるし大好きなんだけれど
昔から、そう若干20歳の時代から体調が悪くなる季節でもある。
若かりし頃はずーっと微熱が続いたりもしていた。

この仕事を初めて、人体の構造諸々を学習するようになり多少の知識が着いた今
年に数回ある季節の変わり目のうちで一番アンバランスになるのが
冬から春への時期なんだということにも納得している。

なんでしょうね
体調の変化というのもそうですけど
心身共に落ち着きどころを失ったようになるのが春。
そんな中、確定申告もありますし。
年明けから目を背けていた確定申告。現実を突きつけられることをさけたくて
毎年ギリギリになってしまうんですが、どうにかそれも終わり。
そして次は母の介護認定更新

認定員という方がいらっしゃるんですが、認定を受け始めた当初は緊張していたものでした。
今となっては認定手順も頭に入り、今年なぞは「できるだけ介護度を上げたくない
というのが本音です。
介護度が上がるとサービスの使用料金も高くなるので、これは低く抑えたい。
様々な利用法があるのでしょうが、ウチは今のところ現在の利用頻度で確定したいので
できれば介護度は上げたくない。。。

しかし今回はどうでしょうか。大手術もしたし身体障害者1というのもあり、足腰も立たなくなって。
難しいですね
介護度上げたい時には上がらず、現段階維持したい時にはどうか。という。
帯に短し襷に長し。行政は上手く利用していかないと損することも多いですから。
いろんな仕組みは頭に入れておいた方がいいですね。

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