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遅くなりましたが

明けましておめでとうございます。
皆様穏やかな新年をお迎えですか?
お天気も良かったしいい新年でしたよね。

で、個人的な話になりますが(いつもだけど)
年末年始は本当にドタバタでございまして。
ここから先は私の覚書的な物でちょっと長くなりますが。。。

12月はどちら様も仕事は立て込むというもので、そんな大晦日も迫った26日
あるトラブルを抱えてしまいてんやわんやの中
母のショートステイから連絡。
熱が出たと。

やり取りの結果「今晩は様子を見ましょう」という流れに。
前日のトラブルもどうにか終息し、一仕事終えた夜19時頃また連絡が。
一度下がった熱がまた上がりました。先生の往診をお願いしたいのですが、と。
ウチは訪問診療を受けてはいるものの、そこの病院の訪問診療システムでは自宅以外には訪問できないことになっており
看護師やら医師やら介護スタッフやらとすったもんだやり取りした結果「救急搬送しかない」という結論に。

ショート先から病院に搬送したのですが結果は「インフルエンザ」
く~~~~~~!!!!
ワクチン接種しなかったからかあ!

と一度は思いましたが、こればかりは接種してもかからないとは限らない。
いろんな説があるけれど、高齢者の場合接種のタイミングを慎重にしないと、
体調すぐれない、あるいは風邪気味だったりすることで逆効果もあるとか・・・
まあ「今年は打たない」選択をしたのだし今さらですので。

どうやらショート先でインフルが流行り始めたらしく、これは運としか言いようがありません。
点滴タイプのタミフルを投与していただき、熱はその夜の内に落ち着きひと段落と思っていたのですが

どうやら高齢者と言うのは回復期が問題なようで
どんどん体調が思わしくなくなってくるのです。
帰宅当初は手引きでトイレにも行けたのに!

始めのうちは座位でおかゆなどクチに出来たのですが、座位が出来なくなり
何も口にできない状態にまで落ちてしまいました。
年末年始と言うこともあり、29日は看護師に訪問に来てもらったものの
どんどん思わしくない状態になっていく・・・

年明け1日には地域医療相談に電話。
解熱剤を服用するか咳止めも併用するかなど数回にわたりアドバイスをいただくも
唸り続ける母。
世間はお休み真っ最中。
母と二人の私の心細さ。
唸り続け、苦しそうに四肢を動かし続ける病人に何が出来るのだろうか・・・・
唸り続けるのですよ。そして苦しいのかたまに吠える・・・
いたたまれません。

分かり切っていることは脱水が怖いのだということ。
しかし体調を崩した高齢者は嚥下が怖い。嚥下から誤飲性肺炎にでもなったら体力が落ちているときは目も当てられない。
本人が飲みたくないのに無理に口に入れても吐き出すだけですし。

翌日二日
昨日の連絡により、朝、医療部から様子伺いの電話が。
よろしくないということで看護師が点滴に来てくれることに。助かった~~
とりあえずの水分補給は出来ると言う事。
しかし唸りと苦しそうな四肢の動きは相変わらずで

四日の朝に
これはまずかろう。と。看護師さんはありがたいけど医者の診断が必要かもしれないと
救急に連絡を入れたものの
「受け入れることは可能ですが、その後入院いただくかはわかりません」と。
まあ当然だ。
しかし行って返されたら非常にハイリスク。タダでさえ体力ないのにそんな賭けはできないなと
訪問医療部に「どなたでも構いません!往診お願いします!!!!!」とすがりつき
夕方往診にいらしていただくことに。
ふ~~~~。私が息が吸えないよ。
結局、その先生に
「まだ希望はあります」と、嬉しいんだか絶望的なんだかわからない言葉をいただき
「ということは多分ここ2、3日は付きっきりで頑張らないと山場よね」
と覚悟をし、徹底的に見守ることに。

取れるだけの少量の水分と
これは口にしてくれるアイスクリームを様子を見ては食べさせることに終始。
熱は下がったから問題ないんだけど
ともかく体がだるいらしい。
分かる気がする。我々なら高熱後体がこわばるようにだるくても
日常生活の中で体を動かしていけば改善していくもの。
しかし
思うように身動きのとれない高齢者はそうはいかない。
ならば
ここで特技(?)を生かさない手はないでしょう。
発病で固くこわばった身体を揉んだりさすったりしていくうちに、多少表情にゆとりが出てきたような。
熱も下がったしこれは続けないと。
と就寝前にも行うことで昨夜よりは寝つきも良くなった様子。

苦しいと目で訴えて腕をつかむという、いかにも辛そうな行動が多かったけれど
高齢者は自分の状態を伝えるのも苦手なので、察していかないとならない部分が多い。

水分摂取、ある程度のエネルギー摂取、マッサージ、オムツ変え
を繰り返し繰り返し、
想定通り二日後、往診の医者に「ひとやま超えましたね」と。。。。

こういうことって雪崩のように進行が速いからその場の決断力ってとても重要だよなあ
と、改めて思う。

今現在も、たいして食が戻ったわけでもないし状況的には大差ないけど
一番違うのは「寝息を立てて深く寝ている」ということ。
見えているのかどうかさえ定かでなかったのに、目に力が出てきたという事。
大騒ぎしたおかげで、ヘルパー事業所もとても協力的に対応してくれるようになったということ。
だから
仕事復帰が可能になった!それが一番ありがたいよ!!!
もーどうなるかと思った。手があと二本欲しいと。

そして改めて、ともかくヘルプ!と助けを求め協力者(ヘルパーや看護師たち)を増やすことが
何よりの助けになると、ありがたさと共に感じた松の内なのでした。