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とてもお久しぶりの更新です。

母の老化は着々と進行しているものの
今季はインフルエンザにもかからずどうにかしのぐことが出来ました。

ここ一年ほどは基本的には「週末にショートステイ」を利用
ウイークデイに在宅介護をするというスタイルに落ち着き
様々な協力を得ながら私もスケジュールをたてやすくなってはきましたが
在宅中の状態変動が大きくなり
ともすると対応しきれないことも。

そんな日は便利なベッドサイドのポータブルトイレも、一度立ち上がらないと座れないわけで
自分の体を支えることが出来ない人間を起こし、立ち上がらせ、向きを変え、座らせる
のは至難のわざ。
いくら私のガタイが大きく力持ちであっても出来ないこともある。

食事も最近はほぼスプーン食。
スプーンで口に運ぶのが可能なメニュー、要するに丼タイプが多くなってくるのだけれど
それでも食べ終わるのに一時間かかったりする。
こぼすのは当たり前で、掃除をすればいい話なんだけど
スプーンが口の位置にあたらなかったりすると(ほっぺたに食べさせる)
ずっとサポートしないとならない。
それでもやはり本人に食べさせたいし、本人も自分で食べたいのだから仕方ない。

しかし何より困るのは
身体がききにくいプラス認知的混乱が続くこと。
そういう日が訪れる周期が短くなり、なおかつ振幅も大きくなってきた。
混乱の日はほぼ24時間そうで、私の姿が見えないと呼ばれるし
頭の中で「ここにいない人間が同居していたり、様々な知り合いと会っているようだし、昔の家に今でも住んでいるようだし、ここはどこだかわからないし、どこかに帰りたいし」
みないなことを繰り返し訴え続ける。ループ。
これはきつい。

聞き流したり、なんとなく肯定したりするというのはずっと一緒にいると無理なことなのだ。
母と私、二人しかいないからね。
一人とべったり向き合ってその環境に埋もれている人間には
優しく「はい、はい」と返事をし続けるのは無理。なので聞いていないふりをするのが半分。

どうにか就寝状態に持っていき部屋の電気を消しても
私の気配がするとよばれるからコソコソするしかない。
そんな日はシャワーもろくに浴びることが出来ない。あっという間に終わらせないとなにがあるかわからないから。
なにやってんだ、私は。だ。

しかしそんな動けない母を見るなかで
これはやったほうがいいよ、ということをひとつ。、

身体の動かし方を忘れたかのような日に思いついて
それ以来、体を移動させたい時には毎回(日に何回も)やらせているのだけれど
まずは起こしてベッドに座らせ「右足、左足とゆっくり膝を上げておろす」「同様に交互に脚を伸ばす」
「両足を床につけてつま先の上げ下ろし」「同様に足指の上げ下ろし」
大切なのは足裏で床を感じさせること。音が出るほど足をおろしたい。
そして手首を回したり上下させたり、グーパーをさせる。


これを可動の可能範囲でゆっくりやってもらうと、その後身体が動きやすい。

風呂に入りたい(無理!)という母にフットバスを利用させ
その際に足裏を触ったら足自体がカチカチで!これではとても動けない!と始めた体操。
筋肉や関節の動きも脳の電気信号だから簡単な信号を最初に送るのがいいいのかと。